結納羽子板

ご結納がすんだ後の水引飾りを、豪華な羽子板にお作りいたします。

結納セット製造元のマルショウ様(愛媛県四国中央市)が、

愛媛新聞別冊『accrete(アクリート)』2011年5月号の「愛媛の伝統工芸」特集で紹介されました。

愛媛新聞別冊『accrete』2011.5 より
愛媛新聞別冊『accrete』2011.5 より

水引の起源は飛鳥時代。

聖徳太子の命で隋に渡った小野妹子が帰国時に持ち帰った土産物に、

帰途の海上の平穏を祈願する紅白の麻糸が掛けられていたといいます。

平安時代には紙で元結を作るようになり、

水引は元結と共に全国に普及して、

各地で生産されるようになりました。

 

マルショウは、伊予水引金封協同組合の理事長を務める篠原博行さんが、

家業を引き継ぎ昭和44年(1969年)に創業。

えひめ伝統工芸士の妻・啓子さんをはじめ多くの職人の手により、

四季折々の景色を表現した色紙や、ストラップ、

置物などの水引細工を制作しています。

 

今、マルショウで人気となっているのが、

結納セットを華やかな羽子板飾りに作り直すサービス。

高価なだけに、職人が腕によりをかけた力作が多い結納セットですが、

使われる期間は短く、

長い間押し入れの奥に仕舞われっぱなしになることが多いのが実情です。

 

マルショウでは、持ち込まれた結納セットの飾りを一つ一つ解体し、

羽子板の形に合うよう整形。

傷んでいる場合は修理し、足りない部分は補完するなどして

大きな羽子板飾りが完成します。

 

十数年前に始めたこのサービスですが、

今では西日本全域から毎週のように依頼があるほどの盛況ぶりで、

何十年も前のものが送られてくることも。

結婚当時の新鮮な気持ちが蘇る、家庭円満グッズとして好評です。